「神さまの道を正確に説明する」
Ａ. クリスマスのバンドに今年も新メンバー
この教会でクリスマス礼拝に演奏するバンドに、今年は二人目のヴァイオリニストと、ドラムスが加わります。毎年のように、メンバーが加えられてきたのは、神さまのお恵みです。
人の思いを超えて働く神さまのお恵みを受け入れることが、真のキリスト教です。それを、律法を守ることが信仰だと勘違いしてはならないのです。
Ｂ.聖書より
このアポロが会堂で大胆に教え始めた。これを聞いたプリスキラとアキラは、彼を招いて、もっと正確に神の道を説明した。使徒言行録18章26節
アレクサンドリア生まれのアポロは、聖書に詳しかったので、ユダヤ人たちに雄弁に話していました。ところが、実はﾖﾊﾈの洗礼（水の洗礼）は知っていても、イエス様の洗礼（神の霊、聖霊による洗礼）は知りませんでした。イエス様が言われたことを実行しようとする人々を、神さまが聖霊の力によって助けてくださることは全く知らなかったのです。ヨハネの洗礼とは、古い自分に死ぬという大切な意味があり、一方、イエス様の洗礼は、神さまの御前における自分の罪を認め、神さまの愛と赦しを受け入れるしるしです。
アクラとプリスキラはアポロに、更に詳しく神さまの道を説明しました。
Ｃ. 映画俳優スティーブ・マックイーンの晩年
ハリウッドの大映画スター、スティーブ・マックイーンは、大物気取りで、監督やプロデューサーの言うことを聞かず、とにかく人のことを嫌っていたといいます。父は長男スティーブが生後6ヶ月の時、家族を捨て、母は酒に溺れ、新しいボーイフレンドを作り、スティーブを顧みることはありませんでした。スティーブは両親の愛情を知らないまま、ミズーリ州に住む酪農家の親戚に預けられました。その後、再婚した母に引き取られますが、新しい父親に暴力を振るわれ非行に走ります。そして、14歳で少年院に入れられました。この時、ある先生から「君には、何かすばらしい才能を感じる」と温かい言葉を掛けられました。誰からもそんなことを言われたことのなかったマックイーンは、これがきっかけでやる気になったといいます。
1年半後に出所し、17歳で海兵隊に入隊、除隊後は、バーテンダーやタクシードライバーなど職を転々としますが、21歳で俳優になりました。すると『荒野の七人』『大脱走』など大ヒットの連続となり、世界スターの仲間入りを果たしました。ところが、スターとして頂点を極めると、彼はアクション映画の出演をことごとく断るようになります。
マックイーンが新たに熱中したのは、空を飛ぶことでした。飛行機を通して、マックイーンの人生観は大きく変わりました。飛行教官のサミー・メイソン氏が、彼の心を動かしたのです。サミーは、穏やかな性格でしたが、確固たる信念を持つ人物でした。マックイーンは、サミー・メイソン一家と教会に通うようになります。「・・・（マックイーンは）自分に欠けていたものは、神への信仰であることが分かったのです」とレナード牧師は語ります。イエス様の贖いを知ったマックイーンは、大きく変わりました。
「ハンター」の撮影中に体に異変を感じたマックイーンは、中皮腫(ちゅうひしゅ・肺ガン）と診断されました。しかし「・・・神が病気を治してくださらなくてもかまわない。私はどこへ行くのか分かっているから」とマックイーンは、穏やかに言いました。「・・・今、肉体はボロボロだが、精神はくじけていない」と。1980年11月7日午前3時50分、マックイーンは天に召されました。
Ｄ.結び
謙遜にイエス様に従おうとしたとき、神さまは聖霊の働きによって、人を新しく生まれ変わらせ、神さまの愛に生きる力を与えてくださいます。聖霊の導きを体験し、確信をもって宣教する人となりましょう。
御翼2010年12月号その1